県老連では、老人クラブがコミュニティ・スクールに参画することで、高齢者の知識・経験・活力を生かす場づくりや機会づくりを広げるとともに、地域における社会貢献活動や世代間交流の取組を一層促進し、地域の中で存在感のある老人クラブをめざすことを目的に「地域で活躍!シニア社会貢献活動推進事業」を実施しています。
8月に実践モデルクラブを募集し、応募のあった4市6クラブがモデル老人クラブに指定され、現在、各地区で取組が進んでいます。
そのような状況の中、平成28年11月30日(水)、山口県社会福祉会館において各モデル老人クラブ及び県教委、県長寿社会課、県老連の代表者等が参集し、「モデル老人クラブ連絡会議」を開催しました。
始めに県老連事務局から本事業の展開状況と今後のスケジュールについて説明を行いました。その後、各モデル老人クラブの代表者から各地区の取組状況や今後の計画等について報告がありました。各モデル老人クラブでは、地域の実情に応じた取組が行われており、活動のきっかけや目的、想い、具体的な内容などについて話をしていただきました。
また、老人クラブ会員を巻き込む工夫や、学校を地域に開くだけでなく、学校にも地域に入ってもらう事例の紹介もありました。
「学校はコミュニティの拠点。児童、保護者、先生、老人クラブがつながるツールになる。」、「いかに健康で社会貢献できるか。それが生きがいになっている。」、「高齢者は昼間に動きやすい。いくつになっても支援していきたい。今後は介護予防の面でも老人クラブで活動していく。」という話も伺うことができ、短い時間ではありましたが充実した時間になったように思います。
最後に、県教委の担当者から「学校の子どもたちは、当初は地域の人が学校に来てくれて『ありがたい』という気持ちだったが、今では『恩返しをしたい』、『地域のために何かしたい』という気持ちに変化している」という話があり、本事業の大切さを再認識し閉会しました。
子どもの健全育成や子育て支援など地域で子どもを育てる役割を持っている老人クラブは増えています。地域の子どもをみんなで見守り育て、そのことが学校と地域、そして老人クラブの活性化につながるとともに、次世代にもつながっていくことを願っています。